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熱線流速計 検定装置の製作

熱線流速計 検定装置の必要性

熱線流速計は環境計測、教育現場・・・・様々な分野で使われています。
残念ながら時が経てば特性が変化して、正確な流速を計測できなくなってしまいます。
メーカーに調整を依頼すれば、正規の特性に戻してくれますが、時間とお金がかかります。
何メートル毎秒の風速のとき、この熱線流速計の計測値は何%ずれているかがわかっていれば、電卓で補正して正しい流速を知ることができます。
ここでご紹介する熱線流速計検定装置は、熱線流速計を円筒の中に設置して、その中の流速を指定の流速にすることができる装置です。そのときの熱線流速計の計測値を読み取れば、何%ずれているかがわかります。

この設計案で作成した熱線流速計検定装置を私共は現在使用しております。
これらのデータを横軸に熱線流速計の計測値、縦軸に真の流速をとってグラフにして、その実験点を結ぶ数式を求めておけば、いつでも正確な流速を知ることができるようになります。

熱線流速計 検定装置の原案

次の部品から構成されていました。
1.縮流部(乱れの発生を防ぐ)
2.熱線流速計を設置する円筒
3.ノズル部(適度な負圧を発生)
4.掃除機
5.スライダック(掃除機の吸引流量を調整)
6.規定水位のメモリ付き透明給水タンク
7.速度検出用メモリ付き透明パイプ

1.2.3.7.はそれぞれの検定速度範囲(0.21.8m/s19m/s218m/s)に応じて3組準備しておりました。

3.ノズル部と対応する7.透明パイプの先端をワンタッチコネクターを用いてフレキシブルパイプで結びます。スライダックで流量を調節して、7.透明パイプ中のメモリまで水位が上がれば、2.円筒内の流速はそのメモリの値になることが保証されています。

この設計案で作成した熱線流速計検定装置を現在私共は使用しております。

以下に、インターネットで紹介して下さっている実用新案特許の概要をアップします。
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熱線流速計検定装置

熱線流速計の検定装置 新案

3Dプリンターの出現で、更に使いやすい装置を作ることが可能ではないかと思います。

再設計、再製作中です。
熱線流速計検定装置 2

2020年9月14日 日本機械学会年次大会で発表します

0.2m/s~1m/sと2m/s~10m/sを検定する2本の円筒がつながっており、スライダックを調整して風速を変えて1本のマノメータにふってある数字に水位を合わせると、その数字に対応する流速がそれぞれの円筒内で流れていることが保証されている検定装置です。

この検定装置の検定方法も確立しました。

講演論文を添付します。ご興味のある方はご覧ください。
日本機械学会2020年度年次大会講演論文集2020914(名古屋
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